技術で見る音楽史 Part2
「技術でみる音楽史」第二回目でございます。
前回の記事はこちら。→技術で見る音楽史Part1
前回はバロックの時代までのお話でした。
ここまでをまとめると、
みんなで同じメロディ歌うよ! ↓ みんなばらばらに歌うよ! ↓ バラバラに歌うために対位法ができたよ! ↓ 対位法使ってたら和音に気づいたよ! ↓ 和音中心に曲つくっていくよ! ↓ 和声法ができたよ!
という流れでした。
さて、バロックの次は古典派の時代になります。
えー…先に言っておきますが、古典派の説明めっちゃくちゃ長い。
だって、クラシックって言って想像する曲ってほぼこの辺なくらいだからな!
古典派の序盤・中盤・終盤、(解説が大雑把すぎて)隙しかないと思うよ。
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・古典派 前回のラスト、バロックの時代~古典派の時代あたりに和声法が確立されます。 と、それは同時に「和音ごとに役割がある!」ということの発明でもありました。 よ~~~やく、このへんでそれっぽい単語が出てきます。 「トニック」「サブドミナント」「ドミナント」 という言葉をご存知でしょうか? いや、知ってなくても大丈夫です! えーと、そうですね…。 小学校の全校集会のとき、ピアノのあわせて 1.ジャーン(直立) 2.ジャーン(礼) 3.ジャーン(頭をあげる) っていうやつやりませんでしたか? それです。 ちょっとややこしいので「サブドミナント」は置いておきます。 最初のジャーン(直立)が「トニック」という和音です。 2個めの和音が「ドミナント」という和音です。 そして3個めのジャーン(頭を上げる)、がまた「トニック」です。 「トニック」→「ドミナント」→「トニック」というこの動き、 もっというと、「ドミナント」→「トニック」という和音の動きのことを「解決」と呼びます。 この辺に関しては詳しくは長くなるので解説しませんが、ものすごく端折ると 「ドミナントからトニックへ行こうね!」という決まりができました。 なんでそうなったの!?って人は、まあ試しに、 全校朝会の礼の時の2個めの音でずっと止まってるのを想像してみてください。 3つ目のジャーン!がないと、 いつ頭上げりゃいいんだよ!? ってなりますよね? つまるところ、「ドミナント」→「トニック」の動きには「お話を結ぶ」という効果があります。 …というお話だったのさ。ちゃん♪ちゃん♪ の「ちゃん♪ちゃん♪」も「ドミナント」→「トニック」の音です。 と、まあずいぶん専門用語が多くなってしまいましたが、 こういう 1.「和音に機能を持たせる。」 2.「機能をもった和音をブロックのように組み合わせる。」 それが「機能和声法」です。 サンプル https://youtu.be/hcpM0yN7p0c モーツァルト兄貴の「Eine kleine Nachtmusik」。 小学生が「バーカ、アーホ、ドジ、間抜けー。」って歌う時のアレ。
・古典派 その2 で、時代が進むにつれ、「ドミナント」という機能に注目しはじめ、 「磯野~!もっとドミナント充実させようぜ!」ってことで、様々なドミナントの改良をし始めます。 結果どうなったかというと、傾向としてより音を重ねていく方向に進化していきます。 で、この頃になると超大編成のオーケストラが増えます。 「サウンドを重ねる。」ことの結果というか、できるようになったことの成果の一つでもあります。 そして、機能和声のドミナントが進化していったもう一つの副産物として 曲の中で調が変わるという「転調」という考えかたが出てきます。 これまた長くなっちゃいますので、めちゃくちゃ雑に説明しますが、 この頃の転調はというと、 「一区切りごとに、近くの調へと転調する。」です。 それでも想像しにくい人は「AメロとBメロとサビで転調する。」ようなものだと思ってください。 詳しく知りたい人はソナタ形式とかで調べてみて、どうぞ。(説明放棄) で、ここで出てきた「近くの調への転調ってなんだよ。」って話ですが、 『引っ越しするけど、最寄りはとなり駅の駅だよ!』くらいの近さだと思ってください。 古典派の説明の最後にこのおっさんを紹介しておきましょう。 サンプル https://youtu.be/t3217H8JppI?t=54m34s みんな大好きベートーヴェンの「Symphony No.9」 みんな絶対知ってる例の部分から再生されます。 なんでや!カヲル君関係ないやろ!
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【まとめ】
古典派の説明多すぎィ!!!!!!!
かなり”ざっくり”どころか、大事なとこもすっ飛ばして説明したのにこの文章量とか
やめたくなりますよ~解説ぅ~。
ま、そんなこんなで次回のテーマは「近くの調に転調しはじめたら次に考えることは?」
古典派は和声法を進化させ転調を作り出した。
しかしそれはすべての始まりにすぎなかった。
次回、
「見知らぬ、転調」。
この次も、サービス、サービスゥ!
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