技術で見る音楽史 Part1
寒かったり、暖かかったりが続いております。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
当サイトも昨年末にリニューアルして早3ヶ月ちょっと。
せっかくブログがあるのにあまり活かせていないなーということで、
音楽に関するもろもろの書きものをしていきたいと思います。
題しまして「技術でみる音楽史」。
意外と知らない、というかあんまり興味ない?人が多いかもしれません。
が、しかし。現在の音楽を語るには、それはもう膨大な歴史の積み重ねなくしては語れません。
…といっても、かたっくるしいことは抜きで、大雑把に、だいたいの解説していければいいかなと思っています。
ちゅーことで、第一回は中世~古典派までやっていこうと思います。
中世~古典派なんていうと小難しい響きがしますが、なんてことはないです。
言うならば「対位法ができて、それが和声法になるまで。」のお話です。
ん?対位法も和声法も知らない?…大丈夫!
今からざっくり解説していきます。
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・中世 モノフォニー 6~15世紀のあいだ。結構長いですね。 中世のみならず、西洋の音楽史は「教会を中心に話が進んでいく。」というものだと思ってください。 もちろん他の、教会音楽以外にも音楽は沢山あるのですが、 それらが脚光を浴びるのはまだまだ、ず~っと先の話です。 で…さっそくでアレなのですが…中世はあんまり詳しいことはわかりません。 「えっ?」って感じですが、中世は芸術にとっても「暗黒時代」と言われており、 音楽だけでなく絵画だったり、様々な芸術で未だ判明していない部分が多い時代なのです。 どうしてくれんだよ、これよぉ!?なぁ!?長かったんだよなぁ、中世時代ィ! ですので現在わかっているものの代表をとりあげます。許して。 それは… モノフォニー(単旋律) といわれているものです。 大雑把に言うと「メロが1個しかないよ!」っていうものです。 サンプル https://youtu.be/Dlr90NLDp-0 グレゴリオ聖歌。絵が怖いからちょっと注意な! 教会で何人も集まって同じパートを歌います。 ハモりません。全員ユニゾンです。 これがだんだんと進化していきます。
・ルネサンス ポリフォニー(パートごとに違うメロ。動きもバラバラ) 中世から一気にモノフォニーが進化します。 みんな同じメロディを歌っていたのが、バラバラなメロディを歌い始めます。 サンプル https://youtu.be/MNm9tNZePew Josquin des Prez。ジョスカン・デ・プレおじさん。 ここで大事なのは、パートが分かれたことで音と音の間、つまり「音程」という概念ができたことです。 パートが独立したことで、各パートのメロどうしの綺麗さの追求が始まります。 サンプルを聞いて戴ければわかりやすいですが、リズムがパートごとに違うリズムです。 違うリズムで綺麗に。これが「対位法の原型」です。 つまり、対位法って?と言われれば、 パートにわかれて歌ったとき、「上のパートはどんなふうに動いて、下のパートはどんなふうに動けば綺麗か?」 の追求です。(すごく雑に書いているので、見る人が見たら怒られそう…。)この時点ではメロディどうし、横のつながりを重視していました。 縦の重なりである和音に関しては副産物といった形でした。 この副産物が後に、和声の考え方へとつながります。
・バロック 対位法のハッテン(意味深)とホモフォニー 対位法が発展していきます。カノンとかフーガとか。 一方でこれまでのように横のつながりだけではなく、縦のつながり、音の重なりである和音を意識し始めます。 それが、ホモフォニーです。 ホモフォニーは音が重なったまま同じリズムで動くというもの。 さぁ…対位法解体ショーの始まりや。 サンプル https://youtu.be/LTXCIX5CZfA Alessandro Scarlatti 諸々。 サンプル聞いて戴ければ、なんとなくルネサンスよりも「一緒に動いてる感じ。」がします。 以後、独立したパートが動くという「対位法」的考え方から、 和音と和音のつながりを意識した「和声法」という考え方に切り替わっていきます。
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【まとめ】
和声はホモ。はっきりわかんだね。
というわけで次回は古典派から。
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